まちづくりスポット神戸

イベントレポート

2022年5月22日㈰ 16:00~17:30 トークライブ「その子らしい」生き方を見つける子育て術

「みっけ!~「その子らしい」生き方を見つけるための子育て術」の連携イベント、古谷さつきさんと中村美智留さんによるトークライブ「その子らしい生き方を見つける子育て術」が開催されました。

トークライブには、総勢16名の様々な年齢の方が参加されていました。

まずは古谷さつきさんによるトークライブから。
“子育てを「孤育て」にしないために、みんなで支え合う子育て&地域コミュニティ作り”というテーマでお話しいただきました。

古谷さんには障がいのあるお子さんがいらっしゃいます。
地域の方に助けてもらいながら困難を乗り越えやって来れた、と話す古谷さん。
千葉から神戸に移り住み、地域性の違いから悩むこともあったそうですが、今ではNPO法人ガーデンシティ舞多聞倶楽部の理事長やホープの会代表など、地域を支える活動を多岐に渡り行われています。

その中でも軸とされているのが、お子さんの存在と、ご自身の生き方。
それは、子どもに障がいがあるなしに関わらず、誰にでも通じる考え方だと感じました。

どんなママだって、どんな子どもがいたって、好きで「孤育て」をしている方はいないはず。
きっと、どこかで誰かに支えられて暮らしているはず。
ちょっと目を向けたら、手を差し伸べてくれている方がいるかもしれません。
もしかしたら、それに気づけていないだけなのかもしれません。
古谷さんの様々な活動を知っていくうちに、そのように強く感じられました。

続けて、中村美智留さんによるトークライブ。
中村さんは「みんなを笑顔に!」というコンセプトで、M.Y.S Kobe代表を務められています。
お子さん達は独立され、今はご夫婦で暮らしているとのこと。

先輩ママの代表として、現役ママへのたくさんのエールが送られました。

ママの役割ってなんだろう?
子どもの衣食住・教育・生き方を見つける。
どれもママの役割として大事だけど、一番大事なのは「生き方」じゃないかな?という問いかけに、すごくハッとさせられます。

そして、もっと社会に目を向けたら、ママ自身の生き方が見つかるきっかけになるかもしれない。共感力が大事!ということも教えてもらいました。

女の一生、どう過ごす?ママだって楽しんでもいいんだよ。
というメッセージが伝わってきました。

お二人のトークライブの後は数名で分かれてのグループセッション。
トークライブの内容はどれも「自分ごと」として感じられ、参加者同士、話したいことが山ほど出てきてまだまだ話し足りないくらい充実した内容になりました。

近年、「ワンオペ育児」や「孤育て」のような言葉を目にする機会が増えていると感じます。
ママが取り巻く環境は人それぞれだと思いますが、さてそこで、本当に「ワンオペ育児」や「孤育て」なのでしょうか?
そのように自覚してしまう前に、少し目線を上げて、社会にも目を向けてみると、もしかしたらお二人のように「自分らしい生き方」に出会えるかもしれない。
もしかしたら、実はもうすでに誰かに支えられているかもしれない。
そう思えたら、フッと心が楽になりました。

そんな親の背中を子どもに見せることができたら、きっと子どもも「自分らしい」生き方を見つけられるのでは。

今回のイベントレポートを書いている私も子育て真っ最中です。
これから先、子育てに悩んだり判断に迷ったりした時はトークライブを思い出し、「自分らしいかどうか」を軸に一つ一つ乗り越え、時には周囲に助けてもらいながら、決断していこうと思います。そして、助けてもらった分、いつか誰かを助けることができたらいいな。

これが、私の子育て術なのかもしれません。
(ライタースタッフ/小川 和琴)

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トークライブ「その子らしい」生き方を見つける子育て術

子育てにおいて、周囲の心的バリアや社会的バリア、或いは自分自身の思考のバリアによって、息苦しさを感じていませんか?ゲストのお二人は地域の先輩ママであると同時に居場所カフェの運営やユニバーサルファッションショーの開催を通じてそのバリアを楽しく軽やかに、知らないうちに「ないものにしていく」ような活動をしています。フードコートでお茶を飲みながらリラックスして二人の話に耳を傾けてみませんか?きっと心を楽にする新たな発見がありますよ。

~トークゲストのご紹介~
●古谷さつき
( NPO法人 ガーデンシティ舞多聞倶楽部理事長)
知的障がいのある娘さんの子育てを通じ「その子に将来どのように生きてほしいか」を考えることから始める子育てについて、様々な場所で講演。
現在は地域の中で様々な人がフラットに関われる場所を目指し、居場所カフェや子ども食堂の運営も始めている。

●中村美智留
(M.Y.S Kobe 代表 英語教室講師 )
地域の団体や高校生とともにユニバーサルファッションショーを企画。「楽しそう!」をモットーに福祉分野に日常的に関わらない人を巻き込みながら「まずは関わる」体験を大切にしている。今後は、見えないバリアをふんわりと消していけるような活動を様々な地域で展開していこうと計画中。
日時
2022年5月22日㈰ 16:00~17:30
場所
森のダイニング
【参加費】
ワンドリンクオーダー制
【事前予約】
先着30名
【対象】
子育て家庭、子育てにおける心のバリアや社会のバリアに関心がある人
【お問い合わせ先】
まちづくりスポット神戸
machispo@cskobe.com
078-797-7833