イベントレポート
2022年12月25日(日)10:15〜11:45 「植物がもつ癒しの力~病院、高齢者、地域での実践事例から~」LABO大学ゼミ第2回
LABO大学ゼミ 後期第2回を開催しました。
2回目の先生は兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科講師の剱持卓也先生です。
淡路景観学校の園芸療法課程の2期生として学んだあと、三重県の病院の精神科で園芸療法士として10年以上実戦経験を積まれたということで、座学だけでない地域での実践例も聞くことができました。
講義の冒頭、「園芸療法士は園芸のスペシャリストではありません」という説明から始まりました。
園芸療法士は園芸をツールに対象者の状態にあわせて、癒しの効果が得られるよう手助けする専門家。
当たり前のことのようで「なるほどな」という気持ちもあり、その前提を共有することでそのあとの講義がすんなりと腹に落ちてきました。
その後、園芸療法の歴史、バイオフィリア仮設について、国外・国内での実践事例など分かりやすく教えて頂きました。
まちづくりやコミュニティにおける活動ではこの「ツール」と「目的」がひっくり返ってしまうことがあります。
淡路景観学校の園芸療法課程も阪神大震災のあと、心の傷を癒すひとつの手段として園芸療法が注目されたことをきっかけに設立されています。
「園芸を通じて、対象に合わせてどんな場を作るのか」を大切に、園芸療法士として仕事をされてきた先生の実践例には座学だけでは分からない「園芸療法の価値」がにじみ出ており、言葉以上のものを参加者の方も得られたのではないかなと感じる講義でした。
個人的に、植物を「隠れ場」として活用するというのがとても興味深かったです。
講義を開催したまちスポらぼがうっそうと植物の生えている空間「本の森」としてリニューアルしたら、、、なんて妄想してしまいました。
(今日学んだ言葉を使うなら、「バイオフィリックデザインというそうです。)
ブランチ神戸学園都市自体も緑が多く、「つどう、つながる、ひろがる」をコンセプトにしていることもあり、改めて緑の癒しの力について考える良い機会になりました。
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レポートイベント情報
「植物がもつ癒しの力~病院、高齢者、地域での実践事例から~」LABO大学ゼミ第2回
後期第2回は植物を通じた心の癒しやセルフケアについて学びます。
講師:剱持卓也先生
(兵庫県立大学外学院緑環境景観マネジメント研究科講師)
内容:新型コロナ感染症が広がってから、緑のある空間や身近に植物を求めるひとが増えています。
植物や植物のある空間、植物を育てることがひとにもたらす癒しの効果を知るとともに、それを暮らしに活かすヒントを一緒に考えてみましょう。
- 日時
- 2022年12月25日(日)10:15〜11:45
- 場所
- まちスポらぼ
- 【参加費】
- 1,100円
- 【事前予約】
- 先着10名
- 【お問い合わせ先】
- まちづくりスポット神戸
078-797-7833
machispo@cskobe.com